セマグルチドとは|リベルサス・オゼンピック・ウゴービの違いを解説する記事

セマグルチドは、GLP-1受容体作動薬という種類の薬の成分名です。

日本では、この成分を使った薬が3つあります。飲み薬のリベルサスと、週1回の注射薬のオゼンピック・ウゴービです。使い方は3つとも違い、ウゴービだけは承認されている病気も違います。

この記事では、それぞれの薬の添付文書(製薬会社が作る、医師・薬剤師向けの薬の公式の説明書)をもとに、3つの違いを整理します。

この記事の監修

監修医師 中川市 三郎先生

中川市 三郎先生(医療法人 近江今津駅前メンタルクリニック)

当院は対面での精神科・心療内科治療と並行して、オンラインでのAGA、ダイエット、ED治療も行っております。それぞれの分野で専門性の高い資格を持ち、365日、24時間、いつでもどこでも手軽に診察と治療が行えます。

セマグルチドとは|どんな薬?

セマグルチドは、体の中にあるGLP-1というホルモンに似た働きをする成分です。添付文書では、GLP-1が結びつく受容体(GLP-1受容体)に結合して働く、と説明されています。

GLP-1は、血糖が高いときにインスリンの分泌を促すホルモンです。そのためセマグルチドは、まず2型糖尿病の治療薬として承認されました。

出典:KEGG MEDICUS「オゼンピック皮下注2mg」添付文書 18. 薬効薬理

セマグルチドの商品名|リベルサス・オゼンピック・ウゴービ

商品名使い方国内で承認されている病気当院での取り扱い
リベルサス飲み薬。1日1回2型糖尿病あり
オゼンピック注射薬。週1回2型糖尿病あり
ウゴービ注射薬。週1回肥満症(条件つき)、肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(条件つき)なし

出典:KEGG MEDICUS「リベルサス錠」添付文書

出典:KEGG MEDICUS「オゼンピック皮下注2mg」添付文書

出典:KEGG MEDICUS「ウゴービ皮下注」添付文書

リベルサス|2型糖尿病の飲み薬

リベルサスは、セマグルチドを飲み薬にしたものです。1日1回、3mgから始めて4週間以上続けたあと、7mgに増やします。7mgで効果が足りないときは、14mgに増やすことができます。

オゼンピック|2型糖尿病の注射薬

オゼンピックは、週1回、同じ曜日に打つ注射薬です。週1回0.25mgから始めて4週間続けたあと、週1回0.5mgに増やします。効果が足りないときは、週1回1.0mgまで増やすことができます。

ウゴービ|肥満症などの注射薬

ウゴービは、肥満症の治療薬として承認されたセマグルチドの注射薬です。使えるのは、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、食事療法と運動療法で十分な効果が得られず、BMIなどの条件を満たす人に限られます。当院では扱っていません。

セマグルチドの飲み薬(経口)と注射の違い

飲み薬には、飲み方の決まりがある

飲み薬のリベルサスは、胃の中に内容物があると吸収が下がるため、飲み方が決まっています。1日のうち最初の食事や飲み物の前に、空腹の状態で、コップ約半分の水(約120mL以下)で飲みます。飲むときと飲んだあと少なくとも30分は、飲食とほかの薬を避けます。

リベルサスには、添加剤としてサルカプロザートナトリウムという成分が入っています。飲み方の手順はリベルサスの飲み方にまとめています。

出典:KEGG MEDICUS「リベルサス錠」添付文書 3. 組成・性状、7. 用法及び用量に関連する注意

用量の数字は、飲み薬と注射で比べられない

リベルサスは1日3mg・7mg・14mg、オゼンピックは週0.25mg〜1.0mg、ウゴービは週0.25mg〜2.4mgです。同じセマグルチドでも、飲み薬と注射では用量がそれぞれ別に決められています。mgの数字だけを比べて、強い・弱いを判断することはできません。

セマグルチドとマンジャロの違い

マンジャロは、セマグルチドとは別の成分(チルゼパチド)の注射薬です。添付文書には、GIPとGLP-1の2つの受容体に作用すると書かれています。セマグルチドは、GLP-1受容体に作用する成分です。

マンジャロも、国内で承認されているのは2型糖尿病です。どの薬を使うかは、診察で医師と決めます。

出典:KEGG MEDICUS「マンジャロ皮下注」添付文書

セマグルチドの個人輸入は?

厚生労働省は、個人輸入される医薬品について、日本の法律にもとづく品質・有効性・安全性の確認がされていないとしています。正規の製品を偽った偽造品のおそれがあること、個人輸入した医薬品による健康被害は救済の対象にならないことも示しています。

出典:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」

当院で扱うセマグルチド(リベルサス・オゼンピック)の費用・副作用

当院のメディカルダイエットは自由診療で、公的医療保険は使えません。オンライン診療で医師が診察し、薬剤を配送します。診察料はかかりません。

リベルサスとオゼンピックを体重を減らす目的で処方するのは、承認された効能・効果の範囲外の使用(適応外使用)にあたります。医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使ったにもかかわらず起きた副作用による健康被害が対象です。承認と違う使い方では、救済制度の対象にならないことがあります。

出典:PMDA「医薬品副作用被害救済制度に関する業務」

体重を減らす目的でリベルサス・オゼンピックを使うにあたって、次の点をお知らせします。

  • 適応外使用であること:リベルサスとオゼンピックの国内で承認された効能・効果は2型糖尿病です
  • 入手経路:当院で処方するリベルサスとオゼンピックは、国内で承認された医薬品(製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ)です
  • 国内で承認されている医薬品:肥満症の医療用医薬品として、注射薬のウゴービとゼップバウンド、飲み薬のサノレックス(マジンドール)などが承認されています。いずれも使える人の条件(肥満の程度や合併症など)が決まっています
  • 海外での安全性の情報:米国の添付文書では、リベルサスの効能は2型糖尿病の血糖コントロールなどです。また、ラットとマウスの試験で甲状腺のC細胞腫瘍が見られ、人に当てはまるかは分かっていないとする警告が書かれています。オゼンピックの米国の添付文書にも、同じ警告が書かれています(効能は2型糖尿病の血糖コントロールなど)

出典:KEGG MEDICUS「リベルサス錠」添付文書(製造会社)

出典:KEGG MEDICUS「オゼンピック皮下注2mg」添付文書(製造会社)

出典:KEGG MEDICUS「ゼップバウンド皮下注」添付文書

出典:KEGG MEDICUS「ウゴービ皮下注」添付文書

出典:KEGG MEDICUS「サノレックス錠0.5mg」添付文書

出典:米国国立医学図書館 DailyMed「RYBELSUS」

出典:米国国立医学図書館 DailyMed「OZEMPIC」

薬剤用量・本数費用
リベルサス3mg 100錠24,000円(送料込み)
リベルサス7mg 100錠45,000円(送料込み)
リベルサス14mg 100錠63,000円(送料込み)
オゼンピック2mg×2キット(針込み)33,000円(別途送料2,000円)

出典:当院「商品と料金」ページ

添付文書に書かれている主な副作用は、リベルサスでは悪心(吐き気)と下痢、オゼンピックでは食欲減退、悪心、下痢、便秘、嘔吐などです。重大な副作用として、どちらにも低血糖、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸、イレウスが挙げられています。

薬ごとの詳しい内容は、リベルサス、オゼンピック、ウゴービの記事にまとめています。

ご不明な点は、お問い合わせまたはLINEからご連絡ください。

セマグルチドのよくある質問

セマグルチドはなぜ飲み薬にできるのですか?

リベルサスには、飲んで吸収されるための添加剤が入っています。そのうえで、空腹で少量の水で飲み、30分は飲食を避けるという飲み方の決まりがあります。

セマグルチドを使えないのはどんな人ですか?

リベルサスの場合、成分に過敏症の既往がある人、1型糖尿病の人、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡や前昏睡の状態、重症感染症や手術などの緊急の場合は使えません。

リベルサスとオゼンピックは一緒に使えますか?

一緒には使いません。リベルサスとオゼンピックの添付文書には、ほかのセマグルチドの薬と併用しないことと書かれています。切り替えを考えるときは、診察で医師にご相談ください。

どの薬が合うか気になる方は、お問い合わせからご相談ください。料金は商品と料金にまとめています。

参考サイト

お問合せについて