メトホルミン250mg・500mg・1000mgの違い|1日の量は何mgまで?の解説記事

メトホルミンの250mgと500mgは、錠剤1つに入っている量です。国内には1000mgの錠剤はなく、1000mgは1日に飲む量として出てくる数字です。

また、メトホルミンには1日の上限が750mgの薬と、2,250mgの薬があります。同じ成分でも、製品によって決まりが違います。

この記事では、メトホルミンの添付文書(製薬会社が作る、医師・薬剤師向けの薬の公式の説明書)をもとに、数字の意味を整理します。

この記事の監修

監修医師 中川市 三郎先生

中川市 三郎先生(医療法人 近江今津駅前メンタルクリニック)

当院は対面での精神科・心療内科治療と並行して、オンラインでのAGA、ダイエット、ED治療も行っております。それぞれの分野で専門性の高い資格を持ち、365日、24時間、いつでもどこでも手軽に診察と治療が行えます。

メトホルミン250mgと500mgの違い|1錠に入っている量

国内で承認されているメトホルミンだけの錠剤は、250mgと500mgの2種類です。250mgと500mgは、1錠あたりの量が違います。成分は同じメトホルミン塩酸塩です。

たとえばメトグルコなどで1日1,000mgを飲む場合、500mgの錠剤なら1日2錠、250mgの錠剤なら1日4錠になります。何錠をどう飲むかは、医師の処方に従ってください。

出典:KEGG MEDICUS 医療用医薬品の検索「メトホルミン塩酸塩」

メトホルミン1000mgは1日に飲む量|1000mgの錠剤はない

医療用医薬品の一覧では、メトホルミンだけの錠剤に1000mgのものはありません。

「メトホルミン1000mg」は、1日の合計の量として使われる数字です。添付文書では、メトホルミンは1日の量を2〜3回に分けて飲むことになっています。1回に1000mgを飲むという意味ではありません。1日2回に分ける理由は、メトホルミンを1日2回飲む理由にまとめています。

メトホルミンは1日何mgまで?|750mgまでの薬と2,250mgまでの薬がある

製品錠剤始める量1日の最高量
グリコラン250mg1日500mg750mg
メトグルコ、製品名に「MT」が付く後発品(メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「会社名」など)250mg・500mg1日500mg2,250mg

出典:KEGG MEDICUS「グリコラン錠250mg」添付文書 6. 用法及び用量

出典:KEGG MEDICUS「メトグルコ錠」添付文書 6. 用法及び用量

メトグルコなど|1日500mgから、2,250mgまで

メトグルコでは、2型糖尿病の大人は1日500mgから始め、2〜3回に分けて食事の直前か食後に飲みます。続けて飲む量(維持量)は、通常1日750〜1,500mgです。効果を見ながら、1日2,250mgまで増やすことができます。

グリコランなど|1日500mgから、750mgまで

グリコランでは、1日500mgから始め、2〜3回に分けて食後に飲みます。維持量は効果を見ながら決めますが、1日の最高量は750mgです。同じメトホルミンでも、上限が3倍違います。

メトホルミン500mgの効果|何に使う薬か

メトホルミンは、主に肝臓で糖が作られるのをおさえて、血糖を下げる薬です。すい臓からのインスリンの分泌を増やして下げる薬ではない、と添付文書に書かれています。

メトグルコの国内で承認された効能・効果は、2型糖尿病と、多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発などです。グリコランは2型糖尿病です。体重を減らす目的は、承認された使い方に含まれていません。そのため当院では、500mgでどれくらい体重が変わるかはお示ししていません。

出典:KEGG MEDICUS「メトグルコ錠」添付文書 4. 効能又は効果、18. 薬効薬理

メトホルミン1000mgは多い?腎臓の状態で上限が変わる

メトグルコなどでは、1日1000mgは維持量の範囲

メトグルコなどでは、1日1000mgは維持量(750〜1,500mg)の範囲に入る量です。ただし、どの量が合うかは人によって違い、量は効果を見ながら決めると添付文書に書かれています。

腎臓の働きが落ちていると、上限が下がる

メトホルミンは、形を変えずに尿の中に出ていく薬です。メトグルコの添付文書では、腎臓の働きを表す数値(eGFR)によって、1日の最高量の目安が次のように下がります。

腎臓の働き(eGFR)1日の最高量の目安
45以上60未満1,500mg
30以上45未満750mg
30未満、または透析中使えない

eGFRが30以上45未満の人は、治療の必要性が危険性を上回ると医師が判断した場合に限って使います。腎臓の働きは、使い始める前と使っている間に確かめます。

出典:KEGG MEDICUS「メトグルコ錠」添付文書 2. 禁忌、7. 用法及び用量に関連する注意、16.5 排泄

メトホルミンの量を自分で増やしてはいけない理由

メトホルミンの添付文書は、最初の「警告」で、重い乳酸アシドーシスが起きることがあり、死亡した例も報告されているとしています。乳酸アシドーシスは、血液の中に乳酸がたまり、酸性に傾く状態です。

添付文書は、腎臓や肝臓の働きが落ちている人や高齢の人では、腎臓と肝臓の働きをよく確かめて使うよう求めています。脱水やお酒の飲みすぎも、起こりやすくする条件として挙げられています。そのため量は、腎臓の働きや体の状態を見て医師が決めます。飲む量や回数を自分で変えず、診察でご相談ください。

出典:KEGG MEDICUS「メトグルコ錠」添付文書 1. 警告、13. 過量投与

メトホルミン250mg・500mgの費用と自由診療について

当院のメディカルダイエットは自由診療で、公的医療保険は使えません。オンライン診療で医師が診察し、薬剤を配送します。診察料はかかりません。

メトホルミンを体重を減らす目的で処方するのは、承認された効能・効果の範囲外の使用(適応外使用)にあたります。医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使ったにもかかわらず起きた副作用による健康被害が対象です。承認と違う使い方では、救済制度の対象にならないことがあります。

出典:PMDA「医薬品副作用被害救済制度に関する業務」

体重を減らす目的でメトホルミンを使うにあたって、次の点をお知らせします。

  • 適応外使用であること:メトホルミンの国内で承認された効能・効果は、2型糖尿病などです(メトグルコは多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発なども含みます)
  • 入手経路:当院で処方するメトホルミンは、国内で承認された医薬品です。ご自身の薬の1日の上限は、処方された製品によって違うため、医師にお尋ねください
  • 国内で承認されている医薬品:肥満症の医療用医薬品として、注射薬のウゴービとゼップバウンド、飲み薬のサノレックス(マジンドール)などが承認されています。いずれも使える人の条件(肥満の程度や合併症など)が決まっています
  • 海外での安全性の情報:米国の添付文書でも、効能は2型糖尿病の血糖コントロールで、体重を減らす目的は含まれていません。乳酸アシドーシスの警告が枠付きで書かれています

出典:KEGG MEDICUS「ウゴービ皮下注」添付文書

出典:KEGG MEDICUS「ゼップバウンド皮下注」添付文書

出典:KEGG MEDICUS「サノレックス錠0.5mg」添付文書

出典:米国国立医学図書館 DailyMed「Metformin Hydrochloride」

薬剤用量・錠数費用(送料込み)
メトホルミン250mg 100錠6,000円
メトホルミン500mg 100錠8,000円

出典:当院「商品と料金」ページ

重大な副作用として、メトグルコの添付文書には乳酸アシドーシス、低血糖、肝機能障害・黄疸、横紋筋融解症が挙げられています。よくみられる副作用は、下痢、吐き気、食欲不振、腹痛などです。詳しくはメトホルミンの副作用にまとめています。

ご不明な点は、お問い合わせまたはLINEからご連絡ください。

メトホルミンの量のよくある質問

メトホルミン500mgは1日何回飲みますか?

添付文書では、1日の量を2〜3回に分けて飲むことになっています。何回に分けるかは、処方の内容に従ってください。

メトホルミンは1回1000mgで良いですか?

1000mgは、1日の合計の量として出てくる数字です。1回の量は処方の内容に従い、自分で変えないでください。

メトホルミン1000mgでダイエットできますか?

当院では、体重がどれくらい変わるかをお示ししていません。体重を減らす目的は承認された使い方ではなく、根拠として示せるものがないためです。

メトホルミンを多く飲みすぎるとどうなりますか?

添付文書では、過量に飲んだ場合に乳酸アシドーシスが起こることがあるとされています。多く飲んでしまったときは、すぐに医療機関にご相談ください。

量が気になる方は、お問い合わせからご相談ください。料金は商品と料金にまとめています。

参考サイト

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