サノレックスは厚生労働省が承認した初めての食欲抑制剤です。1992年に発売開始で、肥満に対する薬としてはサノレックスは国内唯一、そして世界でも唯一の薬です。サノレックスの主成分は「マジンドール」で、サノレックスを服用するだけで、食欲抑制し、ダイエット効果を得られます。サノレックスは保険診療でも処方されている安全性の確立された薬剤です。
サノレックスの適応
・食欲を抑制したい方
・重度の肥満の方(BMI35以上の場合サノレックスは保険適応で処方可能)
サノレックス処方は多くの場合、自由診療となります。重度の肥満ではない方への処方となりますので経験のある医師による診察でその適応の有無を慎重に検討する必要があります。サノレックスの厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき最大処方日数は14日分となります。
サノレックスの効果
サノレックス(主成分マジンドール)は75%の方で効果を発揮します。最高10㎏の減量の論文報告もあります。そのサノレックスは中枢系に作用し、摂食エネルギー抑制(摂食抑制、消化吸収抑制)および消費エネルギー促進(グルコース利用、熱産生促進)をもたらし、また肥満時に観察される代謝低下を改善して肥満を是正します。つまりサノレックスは食欲抑制作用、消化管吸収抑制作用、代謝亢進作用があり、これらのサノレックスの作用により体重減少が起こってきます。
サノレックスの注意点
通常、成人は1回1錠(主成分として0.5mg)を1日1回昼食前に服用します。1日の最高服用量は3錠(1.5mg)までです。この場合は1日2~3回に分けて食前に服用します。服用期間はできる限り短期間で、3ヵ月が限度です。必ず指示された服用方法に従ってください。
睡眠障害を起こすことがありますので夕刻の服用は避けてください。
飲み忘れた場合は気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合(1日1回服用の場合は8時間以内)は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
サノレックスの副作用・リスク
サノレックスは、口渇感や便秘、吐き気・嘔吐、不眠、胃の違和感、かゆみなどの副作用が報告されています。万が一身体に違和感がある場合はすぐに医師にご相談ください。
次のような方は注意が必要な場合があります。必ず担当の医師や薬剤師に伝えてください。
◆以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
◆緑内障、心臓障害、すい臓障害、腎障害、肝障害、高血圧症、脳血管障害、精神障害がある。
◆不安、うつ状態、異常に興奮している状態である。
◆薬やお酒にたよりがちである。
◆妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
◆他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
生活上の注意
めまい、いらいらなどが起こることがありますので、車の運転や危険を伴う機械の操作は行わないでください。
薬だけにたよらず、食事や運動についても指示を守ってください。
飲酒はこの薬のめまい、眠気などを強めるおそれがありますので注意してください。