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リベルサスは、2型糖尿病治療薬として保険適用が認められている経口GLP-1受容体作動薬です。
血糖コントロールを改善するだけでなく、食欲を抑え体重減少をサポートする作用があるため、メディカルダイエット分野でも注目を集めています。
しかし、ダイエット目的での使用は保険適用外となり、自由診療での処方が必要です。
適用範囲を正しく理解しなければ、費用面や副作用リスクで大きな不利益を被る可能性があります。
本記事では、リベルサスの保険適用条件や自由診療での注意点をわかりやすく解説し、安心して治療を検討するための知識を提供します。
リベルサスは、2型糖尿病治療薬として開発された経口薬でありながら、その作用機序から体重減少効果が期待されることで、メディカルダイエット分野でも大きな注目を集めています。
リベルサスの有効成分はセマグルチド(遺伝子組換え)です。
もともとヒトの体内に存在する消化管ホルモン「GLP-1」と同様の作用を持つ成分として開発されました。
剤形は経口錠で、3mg、7mg、14mgの3種類が用意されています。
注射剤が主流であったGLP-1受容体作動薬の中で、世界で初めて経口投与を可能にした画期的な薬剤です。
これは、吸収促進剤である「サルカプロザートナトリウム(SNAC)」を配合することで、胃での分解を防ぎ、体内への吸収を可能にしているからです。
リベルサスの作用機序は、血糖値が高い時に膵臓からのインスリン分泌を促すことが主な働きです。
その他にも、胃の動きを緩やかにして食物の排出を遅らせる作用(胃排泄遅延作用)や、脳の視床下部に働きかけて満腹感を高め食欲を抑制する作用を持ちます。
薬価については、保険適用時の場合、リベルサス錠3mgは1錠139.6円(2024年2月時点)となっています。
リベルサスがダイエット目的で注目される理由は、血糖コントロール作用に付随する食欲抑制と胃内容物排出遅延の作用にあります。
これらの作用が、自然な食事量の減少と摂取カロリーの低下につながるため、結果として体重減少効果が期待されるのです。
注射に対する心理的・物理的なハードルがなく、毎日1錠飲むだけという手軽さが、ダイエットを希望する層に広く受け入れられています。
また、美容クリニックが「メディカルダイエット」「GLP-1ダイエット」といった名称で、自由診療メニューとして積極的に導入・宣伝していることが、一般への認知度を高める一因となっています。
しかし、この使用法には重要な注意点があります。
日本糖尿病学会は「美容・痩身・ダイエット等を目的とする適応外使用に関して、2型糖尿病を有さない日本人における安全性と有効性は確認されていません」と明確に声明を発表し、警鐘を鳴らしています。
日本医師会も「糖尿病治療のために使用されるべき貴重な医薬品の一部が、個人輸入や美容クリニックにおいて『痩せ薬』として不適切使用されている実態があることに、懸念をもっている」と表明しています。
ダイエット目的の使用は、国が承認した効能・効果ではない「適応外使用」にあたることを正しく認識する必要があります。
専門家からは、その安全性と有効性が確立されていない点や、倫理的な問題点が指摘されています。
リベルサスの保険適用について正確に理解するためには、国内での承認範囲と保険制度の仕組みを把握することが重要です。
日本国内で厚生労働省から承認されているリベルサスの効能・効果は「2型糖尿病」のみです。
保険適用を受けるには、医師による2型糖尿病の確定診断が必須となります。
診断基準には、空腹時血糖値やHbA1c(ヘモグロビンA1c)値などが用いられます。
例えば、HbA1c値が6.5%以上であることなどが判断材料となります。
治療における位置づけとして、リベルサスは第一選択薬ではありません。
原則として食事療法や運動療法を十分に行っても血糖コントロールが不十分な場合に適応が検討されます。
保険適用(3割負担)の場合の費用負担は、月々の薬剤費が3mgで約1,500〜2,500円、7mgで約2,800〜3,800円程度となります。
これは自由診療の約10分の1の価格であり、経済的負担が大幅に軽減されます。
具体的なケースとして、健康診断でHbA1c値の異常を指摘され、内科を受診した場合を考えてみましょう。
食事療法と運動療法を試みたが改善が見られず、医師の判断でリベルサス錠3mgが保険適用で処方されたケースでは、月々の負担は大幅に軽減されます。
2型糖尿病の診断を受けている、またはその疑いがある場合は、まず内分泌・糖尿病内科などの専門医に相談し、保険診療での治療が可能かを確認することが推奨されます。
ただし注意が必要なのは、「境界型糖尿病(糖尿病予備群)」の段階では、原則として保険適用の対象とはならない点です。
医師の判断により自由診療で処方される可能性はありますが、保険は適用されません。
医薬品医療機器等法に基づき、医薬品は国(厚生労働省/PMDA)が承認した効能・効果に対してのみ保険適用が認められます。
リベルサスの場合、その範囲は「2型糖尿病」に限定されているため、ダイエット目的の使用は適応外使用となり、保険は適用されません。
国が定めたルール(保険診療)の範囲外で行われる医療行為は、全額自己負担の自由診療となります。
ダイエット目的のリベルサス処方はこれに該当し、医療機関が独自に価格を設定できます。
厚生労働省は、適応外使用の拡大による薬剤の供給不足を懸念し、医療機関に対して適正使用を求める事務連絡を発出しています。
本来必要とする2型糖尿病患者への供給に支障が出る事態を問題視しているのです。
また、原則として、同一の医療機関で同じ日に保険診療と自由診療を併用する「混合診療」は認められていません。
リベルサスを自由診療で処方される日に、他の疾患で保険診療を受けることはできない点に注意が必要です。
ダイエット目的でリベルサスを使用する際の最も重大なリスクの一つが、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となることです。
「医薬品副作用被害救済制度」とは、医薬品を適正な目的・方法で使用したにもかかわらず、入院が必要になるほどの重篤な副作用による健康被害が生じた場合に、医療費や障害年金などを給付する公的なセーフティネットです。
ダイエット目的での使用は、国が承認した目的ではないため「不適正な目的」での使用と判断されます。
そのため、この制度の救済対象から外れることになります。
この制度の対象外になるということは、万が一、急性膵炎や腸閉塞などの重篤な副作用で入院・手術が必要になったり、後遺障害が残ったりした場合でも、国からの公的な救済(医療費や年金の給付)を一切受けられないことを意味します。
高額になりがちな医療費の全額が自己負担となる、極めて重大なリスクです。
医薬品副作用被害救済制度は、制度創設(昭和55年)から平成29年度末までに21,507件の支給決定がなされている実績のある制度です。
仮想的なケースとして、自由診療で処方されたリベルサスを服用後、激しい腹痛で救急搬送され「急性膵炎」と診断されたとします。
長期入院と手術が必要になったが、適応外使用のため救済制度の対象とならず、数百万円の医療費を自己負担で支払うことになった、という状況が考えられます。
治療を開始する前に、適応外使用に伴うこのリスクについて、医師から十分な説明を受け、完全に理解・納得した上で同意することが不可欠です。
多くの商業的なウェブサイトでは、このリスクが軽く触れられる程度で、その経済的・身体的な帰結の重大さが十分に伝わっていない場合があります。
ユーザー自身がこの点を最重要リスクとして認識する必要があります。
リベルサスの保険適用が受けられない場合、自由診療での処方を検討することになります。
その流れと費用について詳しく解説します。
まず、クリニックの選定から始まります。
美容皮膚科、美容外科、メディカルダイエット専門クリニックなど、自由診療でリベルサスを扱う医療機関を探します。
オンライン診療に対応しているクリニックも多数存在します。
次に、予約・問診の段階です。
ウェブサイトや電話で予約を取り、事前にウェブ問診票に既往歴やアレルギー、現在の健康状態などを記入します。
医師の診察では、対面またはオンラインで医師の診察を受けます。
服用目的、期待する効果、副作用のリスクなどについて説明を受け、処方の可否が判断されます。
安全性を確保するため、治療前に血液検査を必須とするクリニックもあります。
この検査は任意の場合もありますが、安全な治療のためには重要な検査です。
処方・会計の段階では、処方が可能と判断されれば、薬剤が処方されます。
費用は全額自己負担となります。
オンライン診療の場合は、決済後に薬剤が郵送されます。
適切なクリニック選びのポイントとして、医師が禁止事項(1型糖尿病、膵炎の既往歴、妊娠・授乳中など)を丁寧に確認してくれるかが重要です。
副作用やリスクについて、メリットだけでなくデメリットも十分に説明してくれるか、定期的なフォローアップ体制が整っているかも確認すべき項目です。
問診や診察が極端に簡素なクリニックは避けるべきです。
安全な治療のためには、医師による適切な医学的判断が不可欠です。
自由診療のため、価格は各クリニックが独自に設定しており、施設によって大きな差があります。
用量別・月額費用相場(30日分)として、3mgは8,000円~15,000円、7mgは15,000円~25,000円、14mgは28,000円~40,000円となっています。
薬剤費の他に、初診料・再診料(無料の施設も多い)、血液検査代(約4,000円〜)、オンライン診療の場合は送料(約550円〜1,100円)などが別途必要になる場合があります。
自由診療クリニックの価格比較例として、Aクリニック(オンライン)では3mgが8,580円、7mgが16,280円となっています。
Bクリニック(オンライン)では3mgが6,500円、7mgが15,100円です。
Cクリニック(対面/オンライン)では3mgが4,510円、7mgが14,080円となっています。
Dクリニック(対面)では3mgが12,000円、7mgが23,000円という価格設定です。
長期服用を前提とした費用シミュレーションとして、7mgを自由診療(月額約20,000円+診察料)で1年間継続した場合、総額は約25万円以上になる可能性があります。
一方、保険適用(3割負担)であれば年間5万円程度に収まります。
治療を開始する前に、薬剤費だけでなく、診察料や検査料、送料などを含めた総額を確認することが重要です。
まとめ買いや定期配送プランで割引が適用されるクリニックもあります。
自由診療であっても、医師の処方による治療費は医療費控除の対象となります。
確定申告のために領収書は必ず保管しておく必要があります。
オンライン診療には多くの利便性のメリットがあります。
通院にかかる時間や交通費が不要で、自宅や好きな場所から受診でき、薬も郵送で受け取れるため、多忙な人や近隣にクリニックがない人にとって利便性が高いシステムです。
費用面でのメリットも大きく、オンライン診療は競争が激しく、対面診療よりも価格を低めに設定しているクリニックが多い傾向にあります。
また、初診料や再診料を無料としている施設も多数存在します。
具体的なサービス例として、DMMオンラインクリニックやクリニックフォア、イースト駅前クリニックなど、多くの医療機関がオンライン診療に特化し、アプリ不要で手軽に受診できるサービスを提供しています。
24時間対応のクリニックも存在します。
複数のオンラインクリニックの料金体系(薬代、送料、その他手数料)を比較検討することをお勧めします。
定期配送割引などを活用することで、費用を抑えることが可能です。
ただし、オンライン診療には注意すべき点もあります。
医師が直接身体を診察できないため、微細な体調変化の把握が難しい場合があります。
また、手軽さゆえに、信頼できる医療機関かどうかを慎重に見極める必要があります。
医師の経歴やクリニックの運営実績などを確認することが望ましいです。
リベルサスの保険適用外でも使用を検討する理由として、その独特な作用機序による効果があります。
リベルサスの体重減少効果は、主に2つの作用によって実現されます。
まず、中枢神経への作用です。
脳の視床下部にある満腹中枢に働きかけ、食欲を司る神経の活動を調整します。
これにより、少ない食事量でも満足感を得やすくなり、自然と食欲が抑制されます。
次に、消化管への作用があります。 胃の蠕動運動を緩やかにします。
食べた物が胃から小腸へ送られるスピードが遅くなるため、満腹感が長時間持続し、空腹を感じにくくなります。
これらの作用により、食事の回数や一回あたりの食事量が自然と減少し、総摂取カロリーが抑制されます。
この状態が継続することで、体重減少へとつながります。
薬の効果に任せるだけでなく、この食欲が抑制されている期間を利用して、食事の質(栄養バランス)を見直し、健康的な食習慣を身につけることが、治療終了後のリバウンド防止につながります。
重要な注意点として、この作用はあくまで「食欲を抑える」ものであり、脂肪を直接燃焼させる効果はありません。
そのため、薬を服用していても高カロリーな食事を続ければ、体重は減少しにくいのが現実です。
効果実感までの期間には個人差が大きいですが、一般的に食欲抑制効果は服用開始から2〜4週間で感じ始める人が多いとされています。
しかし、それが明確な体重減少として現れるまでには、最低でも2〜3ヶ月の継続的な服用が必要とされます。
用量と効果の関係について、リベルサスは3mgから開始し、4週間以上かけて7mgへ、さらに効果が不十分な場合は14mgへと段階的に増量します。
一般的に、用量が多いほど体重減少効果は高まる傾向にあります。
3mgの開始用量では効果を実感しにくい場合もあります。
2型糖尿病患者を対象とした臨床試験では、リベルサス14mgを26週間(約6ヶ月)服用した群で、平均-3.7kgの体重減少が報告されています。
別の臨床試験データでは、14mgを継続した場合に2〜4kg前後の体重減少が確認されています。
典型的な経過として、1ヶ月目には間食が減り、食事を残すことが増えます。
2ヶ月目には体重が1〜2kg減少し、服が少し緩く感じるようになります。
3ヶ月目には体重減少が安定し、周囲からも痩せたと指摘されるようになる、といった段階的な変化が一般的です。
短期間で効果が出なくても焦らず、少なくとも3ヶ月は医師の指示通りに服用を継続することが重要です。
効果が見られない場合は自己判断で中止せず、医師に相談し用量調整などを検討してください。
効果の現れ方には大きな個人差があることを理解し、過度な期待をしないことも大切です。
リベルサスの効果を最大限に引き出すためには、正しい服用方法の厳守が絶対に必要です。
効果を左右する3大ルールが存在します。
まず、タイミングについてです。
1日のうちの最初の食事または飲水の前に、起床後すぐの空腹の状態で服用します。
胃に内容物があると有効成分の吸収が著しく低下するため、このルールは厳守する必要があります。
次に、水の量です。
コップ約半分の水(約120mL以下)で服用します。
水の量が多すぎると胃の中の薬剤濃度が薄まり、吸収効率が低下します。
お茶やジュース、服薬ゼリーなどでの服用は不可です。
最後に、服用後の時間です。
服用後、少なくとも30分間は、飲食および他の薬剤の経口摂取を一切行わないことが必要です。
この時間を確保することで、有効成分が胃で適切に吸収されます。
ノボノルディスクファーマ株式会社(製造販売元)も、患者向けの服薬指導資材で、上記の3つのポイントを「効果を発揮させるために重要」として強調しています。
服用時のその他の注意点として、錠剤は分割・粉砕・噛み砕かずにそのまま飲み込むことが必要です。
湿気に非常に弱いため、服用する直前にPTPシートから取り出すようにしてください。
飲み忘れた場合は、その日は服用せず、翌日に通常通り1錠服用します。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
これらの服用方法が守られていないことが、「リベルサスを飲んでも痩せない」最も一般的な原因の一つです。
自己流の解釈でルールを破ると、高価な薬剤の効果を全く得られない可能性があります。
リベルサスの保険適用外での使用を検討する際、副作用と安全性について十分に理解することが不可欠です。
最も頻度が高いのは、悪心(吐き気)、下痢、便秘、嘔吐、腹部不快感などの消化器症状です。
特に服用開始初期や、3mgから7mgへ増量したタイミングで現れやすい傾向があります。
添付文書によると、悪心は5%以上、下痢・便秘・嘔吐は1~5%未満の頻度で報告されています。
2023年の論文では、リベルサス14mg使用時の副作用発生率として、吐き気8-23%、下痢5-15%、便秘7-12%と報告されており、その多くは軽度から中等度でした。
これらの症状の多くは一過性であり、数日から数週間で体が薬剤に慣れるにつれて自然に軽快することが多いです。
対処法としては、食事を一度にたくさん食べず少量に分ける、消化の良い食事を心がける、脱水を防ぐために水分を十分に補給する、などが挙げられます。
症状が辛い場合は、医師に相談することが重要です。
症状が軽快しない、または日常生活に支障をきたすほど強い場合は、自己判断で服用を続けず、処方した医師に速やかに相談してください。
リベルサス使用時には、頻度は低いものの重篤な副作用のリスクも存在します。
低血糖(頻度不明)について、リベルサス単独での使用では低血糖のリスクは低いとされていますが、他の糖尿病治療薬(特にインスリン製剤やSU薬)との併用、過度な糖質制限、空腹時の飲酒などによりリスクが高まります。
症状は冷や汗、動悸、手の震え、強い空腹感、めまい、意識混濁などです。
自動車の運転や高所作業中は特に注意が必要です。
急性膵炎(0.1%)は、頻度は低いですが、命に関わる可能性のある重篤な副作用です。
嘔吐を伴う持続的で激しい腹痛や背部痛が特徴的な症状です。
これらの症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診する必要があります。
その他の重篤な副作用として、胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸、腸閉塞(いずれも頻度不明)なども報告されています。
高度の便秘や腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐などが見られた場合は腸閉塞の可能性も考慮し、医師の診察を受ける必要があります。
低血糖症状が現れた場合は、速やかにブドウ糖10g程度または糖質の多いジュースなどを摂取してください。
α-グルコシダーゼ阻害薬を併用している場合は、必ずブドウ糖を摂取する必要があります。
治療開始前に、これらの重篤な副作用の初期症状について医師から説明を受け、理解しておくことが重要です。
これらの副作用は頻度が低いものの、発症した場合は重篤な結果につながる可能性があります。
体調の異常を感じたら決して軽視せず、すぐに医療機関に相談してください。
リベルサスには明確な禁止(服用してはいけない人)と慎重投与(服用に注意が必要な人)の基準があります。
禁止に該当するのは、本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある人、1型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の患者、重症感染症、手術前後など緊急の場合、そして妊娠中、授乳中、または2ヶ月以内に妊娠を予定している女性です。
慎重投与が必要なのは、膵炎の既往歴がある人、重度の胃腸障害(胃不全麻痺など)がある人、低血糖を起こすおそれのある人(栄養不良状態、過度のアルコール摂取者など)、高齢者です。
処方前の問診で、自身の既往歴、アレルギー、服用中の薬、妊娠の可能性などを正直かつ正確に医師に伝えることが、安全な治療の第一歩です。
該当する項目があるにもかかわらず、それを隠して処方を受けることは、自身の健康を著しく危険に晒す行為であるため、絶対に行うべきではありません。
リベルサスの保険適用が受けられない場合、費用を抑えるために個人輸入を検討する方もいますが、これには深刻なリスクが伴います。
偽造品・粗悪品のリスクとして、インターネットで販売されている医薬品には、有効成分が全く含まれていなかったり、表示と異なる成分や不純物、有害物質が混入していたりする偽造品が紛れている可能性が非常に高いです。
品質保証の欠如も重大な問題です。
日本の医薬品の製造・品質管理基準(GMP)を満たしていない劣悪な環境で製造・保管されている可能性があり、薬の品質や安全性が全く保証されていません。
医師の診察・指導がないことも危険な要因です。
自身の健康状態がリベルサスの服用に適しているかの医学的判断がなされません。
副作用が出た際の対処法や、適切な用量調整もできず、非常に危険です。
健康被害と救済制度の問題として、偽造薬などによる健康被害が発生しても、原因の特定が困難な上、当然ながら医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
厚生労働省は、医薬品の個人輸入による健康被害のリスクについて、ウェブサイト等で繰り返し注意喚起を行っています。
「数量にかかわらず厚生労働省の確認を必要とする医薬品」に指定されるなど、規制も強化されています。
個人輸入代行サイト「オオサカ堂」などで販売されていますが、これらも医師の処方箋なく購入する非正規ルートであり、同様のリスクを伴います。
リベルサスを入手する際は、価格の安さなどに惑わされず、必ず国内外のクリニックで医師の診察・処方を受けることが唯一の安全な方法です。
「自己責任」では済まされない深刻な健康被害につながる可能性があるため、個人輸入は絶対に避けるべきです。
リベルサスの保険適用外での使用を検討する際は、他の選択肢との比較も重要です。
メディカルダイエットの選択肢は、リベルサス以外にも複数存在します。
ウゴービ皮下注は、リベルサスと同一成分(セマグルチド)の週1回投与の注射薬です。
日本では「肥満症」の治療薬として初めて承認され、厳しい条件付きで保険適用となります。
その他のGLP-1受容体作動薬として、オゼンピック(週1回注射)、サクセンダ(毎日注射)、ビクトーザ(毎日注射)などがあります。
いずれも2型糖尿病治療薬であり、ダイエット目的では自由診療となります。
GIP/GLP-1受容体作動薬のマンジャロ(週1回注射)は、GLP-1とGIPという2つのホルモンに作用し、より高い血糖降下作用と体重減少効果が期待されます。
2型糖尿病治療薬であり、ダイエット目的では自由診療となります。
その他の肥満治療薬として、サノレックス(マジンドール)があります。
中枢神経に作用する食欲抑制剤で、高度肥満症などに対して保険適用となる場合があります。
主なGLP-1関連薬・肥満治療薬の比較として、リベルサスは1日1回経口薬で適応症は2型糖尿病です。
ウゴービは週1回注射で適応症は肥満症、オゼンピックは週1回注射で適応症は2型糖尿病、マンジャロは週1回注射で適応症は2型糖尿病、サノレックスは1日1回経口薬で適応症は肥満症となっています。
自身のBMIや健康状態、ライフスタイル(注射への抵抗感など)、経済状況を考慮し、医師と相談の上で最適な薬剤を選択することが重要です。
いずれの薬剤も医師の処方が必要であり、副作用のリスクを伴います。
安易な自己判断での選択は避けるべきです。
リベルサスの保険適用外での治療を成功させるためには、単なる薬の処方だけでなく、継続的な医療サポートが不可欠です。
副作用のモニタリングとして、服用初期に起こりやすい消化器症状や、稀だが重篤な副作用の兆候を早期に発見し、適切に対処するためには、定期的な医師の診察が不可欠です。
適切な用量調整も重要です。
効果の現れ方や副作用の程度には個人差があるため、医師が患者の状態を評価しながら、3mg→7mg→14mgと段階的に用量を調整する必要があります。 自己判断での増減は危険です。
生活習慣への指導において、薬物療法はあくまでダイエットの補助です。
食欲が抑制されている期間に、専門家(医師や管理栄養士)から食事や運動に関する具体的な指導を受けることが、治療効果の最大化と、治療終了後のリバウンド防止に繋がります。
安全な治療中止(出口戦略)として、目標体重に達した後の薬剤の中止は、自己判断で行うと急激な食欲の戻りからリバウンドを招きやすいです。
医師と相談し、食生活の定着を確認しながら、計画的に減薬・中止を進めることが重要です。
単純に薬を処方するだけでなく、定期的なオンライン面談やLINEでの相談窓口など、継続的なサポート体制が充実しているクリニックを選ぶことが、安全かつ効果的な治療の鍵となります。
処方して終わり、という形式のクリニックは避けるべきです。
医療サポートが不十分な場合、副作用への対応が遅れたり、効果的な治療が行えなかったりするリスクがあります。
リベルサスは、2型糖尿病治療を目的として厚生労働省から承認され、保険適用が認められている薬剤です。
具体的には、食事療法や運動療法を行っても血糖コントロールが不十分な場合に、医師が必要と判断すれば保険診療での処方が可能となります。
その場合、月々の薬剤費は3割負担で約1,500〜3,800円程度に抑えられ、自由診療に比べて大幅に経済的負担を軽減できます。
しかし、境界型糖尿病や肥満症、単なるダイエット目的での使用は保険適用外となり、全額自己負担の自由診療となります。
自由診療では3mgで月8,000円〜15,000円、7mgで15,000円〜25,000円といった費用がかかり、長期継続時には高額になる点を理解しておく必要があります。
また、適応外使用の場合は「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となり、万が一重篤な副作用が起きても公的救済を受けられないという重大なリスクがあります。
特に急性膵炎や腸閉塞など重い副作用が生じた際には、医療費が全額自己負担となる可能性があるため注意が必要です。
そのため、自己判断で安易に個人輸入や非正規ルートから購入することは極めて危険であり、必ず医師の診察と処方を受けることが推奨されます。
安心してリベルサスを検討するには、専門医による適切な診断と継続的なサポートが欠かせません。
近江今津駅前メンタルクリニックでは、オンライン診療に特化し、日本肥満症治療学会員である院長が豊富な診療実績をもとに個々の状態に合わせたメディカルダイエットを提案しています。
診察料は無料で、薬代のみの明確な料金体系に加え、全国送料無料で薬が自宅に届く仕組みが整っており、忙しい方でも無理なく継続可能です。
安全性と効果を両立させた治療を望む方は、まずは同院の無料カウンセリングを利用して、リスクや費用を理解した上で最適な方法を相談することをおすすめします。
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